独立時計師とは?初めて聞いた職業です。
時計職人という言葉も最近では聴かなくなりましたね。
町の時計屋さんもあまり見かけません。
日本人ではじめての独立時計師になった菊野昌宏さんの記事を拝見して、こういう職業があるのだと知りました。
独立時計師
言葉の通り、会社に属してない時計師のことなのですが、一般的には企業に属して仕事をしている時計師や時計店を経営して職人として働いているかたがほとんどですね。
独立しているということは、自分が作った時計が売れなければ収入にはならないということです。
これはかなりの技術力がないと成立しない仕事ですね。
しかも、「時計」は正確に時を刻まなければいけません。
すべての工程を手作業で作ることにこだわった菊野昌宏さんの作品は、時計というより芸術品のようなものですね。
独立までの道のりは?
菊野昌宏さんは、異色の独立時計師で以前は時計とまるで関係ない自衛隊員だったそうです。
高価な時計を目にして時計に興味がわき、専門雑誌を読んで、ついには東京の時計専門学校の門を叩くことになったというから人生はどこでどう変わるかわかりませんね。
菊野昌宏さんの場合は、専門学校に在籍中にすでに目をひく才能があったようで、スイスの独立時計師のすすめで独立時計師協会への入会の誘いがあったようです。
独立時計師協会(AHCI)の正会員は、世界で34名の会員しかいない大変名誉ある協会です。
その正会員になるのを日本人で初めて認められたというのは、大変なことですね。
現在では、日本人の正会員はもうおひとり浅岡肇氏も入会されているそうです。
菊野昌宏さんの作品
HPでは、菊野昌宏さんの作品である「和時計改」が掲載されています。
この時計がすべて手作りで出来上がっているなんて驚きです。
技術力もさることながら、デザインの斬新さも驚きですね。
1年にひとつしか製作できないという気の遠くなるような作業ですが、菊野さん自身、出来上がったときの喜びが1番支えになっているようです。