「移住」という言葉に慣れたきたころ、「お試し移住」という言葉があるのを知りました。
バンキシャで特集で放送していたのですが、いろいろな自治体で取り組んでいるということです。
ちょうど番組の途中から観だしたのですが、三浦市と鯖江市のふたつの街でお試し移住を取り入れていることを知りました。
三浦市のほうは、二週間のお試しということで東京在住のご家族がトライアルステイされている様子を取材していました。
まだ小さなお子さんがいるご家庭だったので、奥様は子育て環境を重視していらっしゃいました。
三浦市では、保育園の待機児童はゼロだそうで周りに自然も豊かで子育て世代の方は、かなり魅力的ですね。
一方、都内へ通勤することになったご主人は、片道二時間ちょっとかかるようで、家族と過ごす時間が減ってしまうのが、ネックのようです。
このように、仕事場は都会のままで住まいだけ移住となるパターンは、プライベートの時間が減ってしまうことが気がかりですね。
一言で移住といっても、いろいろなパターンがあることを感じました。
一方、鯖江市のお試し移住は、期間は最大で半年ということで、その中で数週間、数か月のお試しでも構わないという、自治体が全面的に押し出してる「ゆるい移住」というテーマで事業を展開しているようです。
よく聞く移住だと、地元で仕事をするとかなにか目的があってその町を選ばないといけませんが、こういうゆるさがある移住もとても良いと思います。
そして、ゆったり楽しみながらその地域を知ってもらえるというメリットがありますね。
番組内で参加している方々も、「外から来た人が見ると、鯖江はとても良いところです」とおっしゃっていました。
その場所に住んでいると、気付かないことってありますよね。
お試し移住とは?
各自治体が条件にしている内容に差がありますが、主だったことを調べてみました。
1、試す期間が決められている市町村がある。
2、一定期間内であれば、参加者が自由に期間を決められる市町村がある。
3、お試し期間中に、地元での仕事や研修に参加などの条件が付いている市町村がある。
4、お試しで受け入れる年代が決められている市町村がある。
その他も、細やかな条件や設定がされているところもあります。
自分が思い描いてる移住に近い場所を見つけるのもいいかもしれませんね。
自治体からは、年に一度など募集をしているところもあるようです。
お試し移住の今後
以前は、試せる期間が短かったりしましたが、受け入れる側も中期、長期での滞在を考えてくれる自治体も増えたようですね。
住まいも無償で貸与してくれたり、中には最終的に移住が決まった方への住居の提供や仕事の斡旋など、力をいれているところもあるようです。
実際に移住する前に、その土地の環境などじっくりと時間をかけて体験できるというお試しはとても良い企画だと思います。
できれば、夏と冬など違った季節に訪れていろいろな経験をして決めるといいですね。
ライフスタイルの多様化
地方では、若い世帯が年々少なくなっていますが、地方に人口が増えて活性化するのを目的としたなら、リタイヤ組の移住も多くなりそうですね。
Uターンとして移住する人もいれば、縁もゆかりもなくIターンで移住する割合も増えていきそうです。
都会で仕事をして、住まいだけ地方で通勤する。
仕事も住まいも地方へ移住して生活する。
どんな形にしても、しっかりと時間をかけて選んだ答えなら満足いく生活になるのではないでしょうか?