最近、民泊(みんぱく)という言葉を耳にするようになりました。
初めは一体なんのことかな?と思ったのですが、民家に泊まることなんですね。
ホームステイみたいな感じなのかな?という第一印象でしたが、内容を確認してみるとさまざまな形態があるようです。
・ホームステイタイプ
こちらは、言葉のままで家主さんの家の一室に寝泊りする形ですね。
・アパート、マンションタイプ
これは集合住宅の空き部屋を利用して宿泊する形です。
・一戸建てタイプ
これも空き家を利用して一棟丸ごと宿泊できる形です。
ホスト側が宿泊代金の設定が出来るので、個々に差がありますが、例としてマンション(2DK)一泊約9000円
ホームステイタイプ一泊5500円など、ホテルなどの宿泊よりは格段に安い設定のところが多いようです。
主な宿泊者は、外国人観光客がほとんどです。
最近は、海外から日本へ観光に来るひともかなり多いですよね。
もちろん、ホテルや旅館に宿泊する観光客もいますが、民泊で旅費を浮かせて連泊したり、旅行中のほかのことに費用を充てたりと工夫して旅行を楽しむ方が多いですね。
そんな民泊について東京都大田区では独自の民泊新条例に基づき区公認の民泊の受付を始めました。
また四月から全国区で民泊についてのガイドラインを決める方向で話し合いが持たれています。
まだ日本では始まったばかりの事業なので、細かいガイドラインは必要不可欠ですね。
賛成意見としては「空き部屋の有効活用で収入を得たい」と考える人や、反対意見では「見知らぬ外国人が近くに出入りするのは心配だ」という考えもあるようです。
中には、マンションの管理組合で民泊はしないようにという考えのところもあるようです。
集合住宅になると、自分だけの考えでは決められませんね。
国が定める民泊の施設のガイドライン(一部地域)
【必要な設備】(大田区)
エアコン、コンロ、電子レンジ、温水洗浄便座付き洋式トイレ、バスタブ、シャワー、寝具、掃除機、いす、テーブル、収納家具、自動火災報知設備など
スタジオでも話題になっていましたが、冷蔵庫は必要設備ではないのですね。
ホテルなどでは当たり前にある設備だけにちょっと不思議な感じもしますけど。
【その他のガイドライン】
・入居時の説明は事業主が外国語で話す
・24時間電話対応の態勢
※入居時の説明や24時間体制の対応、退室したときのベットメイキングから清掃などをすべて請け負ってくれる仲介業者もいるそうです。
空いているスペースを有効活用したいという副業目的のかたなら、業者を仲介して細かいことをすべてやっていただくほうが負担はなさそうですね。
近隣トラブルにならないための措置
あらかじめ民泊を開業する前に、やっておかなければいけないことがあります。
賃貸マンションで民泊をする場合には、住人すべてに通知書が必要。
分譲マンションで民泊をする場合には、管理組合に通知書が必要。
空き家・別荘で民泊をする場合には、10m近辺の住人に通知書が必要。
設備もそうですが、周りの住人への周知という点でも下準備が必要ですね。
まとめ
年々、外国人観光客も増える一方で、ホテルなどの宿泊施設では間に合わなくなってきています。
やはり、民泊というシステムも必要にはなるのでしょうが、事業主も近隣のひとたちもトラブルなく運営できるのが一番ですね。
先に施行された大田区のガイドラインも四月からは緩和の見直しがされるそうです。
都市部で空き家を抱えている家主さんには、日にち単位でも宿泊代金が入ってくる民泊という形はわたりに船だと思います。
また、せっかく日本に来て宿泊施設が押さえられない観光客にも朗報となるでしょう。
しいては、日本人が国内旅行をするときにも、外国人観光客でいっぱいでホテルの空きがない。ということも解消されそうです。
みなが旅行の宿を心配しないですむなら大変ありがたいシステムです。
東京オリンピックのころにはスムーズに民泊のシステムが運営されているといいですね。