3K仕事という言葉が使われ始めたたのはいつからでしょう?
「きつい」「汚い」「危険」
この三つの言葉の頭文字をとって3Kといわれる、誰もがやりたくない。と言われる仕事として表現されます。
今、この3K仕事なのに、求人広告を出さなくても働きたいと人が殺到している会社があります。
栃木県那須塩原の(株)真田ジャパンです。
主な業務内容は、一般廃棄物収集運搬処理業です。
そう、ごみの収集作業です。
そう聞くと、3Kと言われてしまう仕事ですよね。
しかし、普通のごみ収集ではありません。
ユニフォームは、黄色いシャツに蝶ネクタイ。
一見、なにかのサービス業の制服のようです。
収集車も仕事に就く前に40分かけて洗車をして、ピカピカな車でごみを収集に出かけます。
真田ジャパンの人気はこれ!
働いている社員のためにあらゆる福利厚生が充実している。
例としては、「勤続14年目の社員の親へボーナスを支給」これは、もちろん親御さんは社員ではありません。
社員の親にも感謝の気持ちとして、賞与が出るなんて聞いたことがありませんね。
他に「勤続10年目で家族に海外旅行をプレゼント」ということもあります。
会社からここまで大事にされている社員は、仕事に対する意欲も違ってくると思います。
それが仕事の質にも表れてきますね。
会社の転機
(株)真田ジャパンの五月女明社長が明かす、会社の転機になった出来事とは?
ごみ収集をしていた社員のお孫さんが、祖父の仕事をみて「その仕事を辞めて欲しい」といわれたそうです。
その話しを聞いた社長さんは、大変ショックを受けていろいろな改革に取り組み始めたそうです。
やはり、自社で働いている社員に胸を張って仕事をやってもらいたい。そう考えますね。
そういったエピソードを話すときにも、社長さんは社員のことを「社員さん」と言っていたことが印象的です。
自分の会社で働いている人たちに感謝している。
そういう気持ちが自然に表われていますね。
毎朝、社員さんと握手をして「今日もよろしくお願いします」とこえ掛けも忘れないそうです。
やはり、成功している会社は社長の仕事や社員に対する思いが明確で、社長自らも信念がある。
そう思える素敵な職場です。
今では、親子二代、三代で会社に勤務しているご家族もいるそうです。
更なる飛躍
現在では、一般廃棄物収集運搬処理業以外にも「ご家庭なんでも応援隊」という新サービスもあり、ここでも真田ジャパンならではの真心をこめた仕事が展開されています。
ご家庭向けに、何でも屋のお手伝いをする「ご家庭なんでも応援隊」
不用品の回収や、家具の移動などちょっと困ったときに頼みたくなる仕事を請け負っています。
家具の移動などは、どこの便利屋さんでもやっていそうな仕事ですよね。
「ご家庭なんでも応援隊」の仕事ぶりは、お客様のお宅にあがるときには、新品の靴下に履き替えてあがるという決め細やかな仕事をしています。
料金も格安!というわけではありません。
世の中で、料金が安いからA社にした。と、なんでも安さを求める傾向がある昨今。
社員さんの笑顔が良いから、安心して仕事を頼めるから。
そういう理由で仕事を頼むひとも多いということです。
どのような業界でも、きちんとした仕事に対してお金という対価を支払う。
そういう視点に戻らないと、これから先、いろいろなしわ寄せが安全や安心が削られていくような気がします。
働いているひとが幸せになる。
その幸せがお客様にも伝わる。
簡単なことですが、それを実践されている会社は少ないような気がします。
栃木県を中心に支店がありますが、こういう会社が全国展開して欲しいですね。